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2018.10.22

what is Green Down ?

羽毛の洗浄工程の見学に行ってきました!

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18.10.22 UP



2018年秋冬、NATURAL BEAUTY BASICはGreen Down Projectに参加。リサイクルダウンの「Green Down」を使用したダウンジャケットを販売しています。

 
  NBBではキッズを入れて、全3シリーズGreen Downを使った商品を販売しています。  
 
   
ダウンジャケット   ダウンベスト   KIDSダウンコート



「リサイクル」と聞くと、少し心配なのは新品より劣っているのではないか?臭いや汚れはきちんと処理されているのか?など不安な一面も。NBBスタッフ内でもGreen Down Projectに参加するにあたり、『品質の良いもの』とは分かっちゃいるけど…やっぱり気になる!


ということで、今回、疑問を解決すべく、Green Down Projectの「解体・洗浄」を請け負っていらっしゃる国内屈指の羽毛素材メーカー「河田フェザー」さんへ伺い、どのように、Green Downが出来上がるのか、見学をさせていただきました!


三重県多気郡明和町にある「河田フェザー株式会社」さんの工場。ここは、世界有数の雨量を誇る大台ヶ原山地が水源となり地下を流れる超軟水の酸化還元水は、水の粒子も細かく洗剤の使用量も少なくて済むそうです。硬度が低いため、石けんカスも発生しにくいのが特徴。浸透力が特別高いため羽毛の隅々まで浸透し、アカや脂肪分をキレイに取り除けるそうです。


回収した羽毛製品からダウンを取り出す作業から始まります。
羽毛布団を吊るし、カッターで切り開いたあと、エアでキレイにダウンを取り出し、機械の下から吸っていきます。


取り出されたダウンは水洗いをする前に汚れやアカを取り除きます。


河田ダウンさんでは、除塵前後の重量確認、ホコリの量を小窓を開けて目視するなど徹底的な品質管理がされています。
写真は洗浄前に取り除いたホコリ。


ある程度のホコリが落とせたら、いよいよ洗浄に入ります。
大きなドラム式の洗濯機は複雑な水流で羽毛同士がこすれ合って研ぐように洗い、羽毛を傷めずに羽毛の細部まで表面のアカを落とすことができるそうです。また、この土地の還元力のある硬度の低い超軟水を使って洗浄することで傷んだ羽毛も回復・再生されます。


洗浄して濡れた羽毛を一気に約150度の高温で乾燥し、滅菌・消臭の効果をもたらします。


乾燥した熱を帯びた羽毛を常温に冷ました後、目に見えないホコリやアカを取り除きます。


こちらの大きな機械では、キレイになった羽毛を風の力でダウンやフェザーに選別します。


除塵機などで除去できなかった大きな雑物を取り除きます。


毛根などが混ざっていると、生地を突き破ってしまったりすることもあるので最終この段階でも除去を行うそうです。


選別されたダウンは品質基準にあるかどうか、検査に回されます。純水に精製加工後の羽毛を入れ、振とうさせ、取り出した液体の透視度を測ったり、臭いの元になる油分がしっかり取れているかの試験も行われます。


透視度は、大きな試験管のような装置に、振とうさせた液体を入れ、試験管下の+マークが真上から見たときにどれくらい鮮明に見えるかを測る試験です。日本羽毛製品協同組合基準は500mm(写真向かって右)の高さからみて+マークが見えればOKですが、Green Downは2000mm(写真向かって左の1000mmよりさらに上!)が基準となっています。


こうして洗浄と、最終検査をクリアしたGreen Downは、洗浄前と比べて同じグラム数でもこれだけ嵩が違ってきます。


NBBではGreen Down Projectに参加し、リサイクルダウン「Green Down」の製品企画・販売を行うとともに、回収を行なっています。
ぜひみなさまの使わなくなった羽毛製品をNBB店舗にお持ちください。